前回までの記事で
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個性的な方法(円周の一点から放射状に切る)でケーキを三等分することを考えてきました.今回は一般の自然数に対して等分することを考えます.
結論を先に言うと,ロープを使えば等分が作図可能であることが示せます.早速証明していきましょう.
が奇数のときを考えます.円を書きます.軸と直線に囲まれた部分の面積を考えます.この部分の面積をにできれば,等分の中央にある一片の半分が得られます.この部分の面積をにできれば,等分の中央にある一片の半分と,もう一人分のケーキができます.以下これを考えていくと,なる任意の自然数に対して,この部分の面積をにすることができればケーキを等分できることが分かります.
この部分の面積をグリーンの定理で求めて行きましょう.原点を通る直線に対する線積分はになることが分かるので,円周部分の線積分を求めればそれが面積になります.円の中心角でパラメータ付けします.となります.角をとして線積分を計算すると
となり,これが面積になります.面積がに等しいので,中心角は
となります.
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で示したように,(は有理数)は作図可能です.よってロープを使えばケーキを等分できることが分かりました.
偶数のに対しても同じことができます.