前回の記事
box-white.hatenablog.com
での根の無限級数の値を求めました.今回はこの続きとして一般的な級数の値を求める方法を考えます.
まずと置きます.ここではの任意の正の根です.
となって部分積分の公式から
となります.
を用いてもう一度部分積分の公式を使うと,
となります.ここでより初めの二項が打ち消しあって
となります.
またです.これらの式からを定数として,と表すことができます.
はなので前回の記事の展開公式が適用できます.
それは
で和はの正の根すべてを渡ります.
これを計算すると
となります.
を代入して
となります.
を一つずつ増やしていけば,帰納的にの値を求めることができます.
試しにを求めましょう.を公式を使って求めると
となります.
として,これを代入すると
となります.であることから
と求まりました.
この記事を書いている途中に複素関数の無限乗積を使うことで,別の方法でも求められることに気付きました.次回はそのことについて
考察したいと思います.
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