今回からガウス和とガウステーブルについて書いていきたいと思います.(全六回)
次のような定理を得ることができます.
1.を3で割って1余る素数とする.()をの法に関する絶対最小剰余とすると,量は必ず平方数になる.
2.を3で割って1余る素数とする.このとき整数が存在してとできる.さらにこのは二項係数から計算が可能である.
3.を4で割って1余る素数とする.このとき整数が存在してとできる.さらにこのは二項係数から計算が可能である.
4.を3で割って1余る素数とし,をなる整数とする.合同方程式の本質的に異なる解の個数はに限りなく近く,その誤差はで抑えられる.
これらを証明するために必要な知識は初等整数論のみです.ぜひご覧ください.(次回へ続く)