名前のない定理

マニアックな数学

ウィルソンの定理の再解釈

pを奇素数とします.このときウィルソンの定理
(p-1)! \equiv -1 \pmod{p}
が成り立ちます.これを今日は新しい視点で見ていきます.

\sum_{X = 0}^{p-1} X^k はkがp-1の倍数のとき\equiv -1 \pmod{p},そうでないとき\equiv 0 \pmod{p}となります.ここで多項式
(X-1)(X-2) \cdots (X-(p-1))
を考えましょう.

これを展開するとp-1次の多項式になります.ここで展開したXに0,1,\ldots,p-1を代入していき,総和を取れば上で述べたことから,法pで考えると,生き残るのはX^{p-1}の項のみになり,それは-1になります.

一方展開する前の多項式に0,1,\ldots,p-1を代入すれば,X = 0のときのみ0でない値を取ることが分かります.pが奇素数のとき,これは(p-1)!になります.従って(p-1)! \equiv -1 \pmod{p}になります.